「超カンタン アメリカ最強のFX理論」
ロブ・ブッカー&ブラッドリー・フリード著「超カンタン アメリカ最強のFX理論 」で紹介されていたNYボックスは、その取引時間がちょうど日本の夜であり、日本人にお勧めの手法です。 早速、NYボックスのバックテストを実施したところ、ブッカー氏が提唱している条件では損益が悪く、条件を改善しても、儲けが少ないことが分かりました。
・ NYボックス(米ドル/円)
・ NYボックス(ユーロ/円)
・ NYボックス(英ポンド/円)
・ NYボックス(ユーロ/米ドル)
・ NYボックス(複数通貨)
NYボックスの再エントリーの利食いを変更して儲けられるか?
NYボックスはNY市場オープン前に形成したボックスのブレイクアウトで儲ける手法です。 また、ブレイクアウト後にレートが逆方向へ動き、ロスカットに引っかかった場合は、逆方向へ再エントリーします。 再エントリーの利食いはNYボックスの上下限です。
例えば、下図のようにNYボックスを上へブレイクアウトし、「買い」でエントリーします。 その後、レートが下がり、ロスカットに引っかかってしまいました。 「売り」で再エントリーします。 利食いはNYボックスの下限ですが、わずか14pipsです。 一方、ロスカットは30pips上です。
本当に、再エントリーの利食いはNYボックスの上下限でよいのでしょうか? 早速、バックテストを実施し、検証してみました。
バックテストの条件
「米ドル/円」でよい損益が出た下記の条件でバックテストを実施しました。 スプレッドは1pipsです。
「ユーロ/円」のバックテストを追加しました。 スプレッドは3pipsです(2010/7/14)。
通貨 | エントリー | 利食い | ロスカット | スプレッド | 再エントリー |
米ドル/円 | 売り | 50pips | 20pips | 1pips | あり |
ユーロ/円 | 買い | 100pips | 50pips | 3pips | あり |
バックテスト結果(米ドル/円)
まず、米ドル/円です。 再エントリーの利食いを20~80pipsに設定し、バックテストを実施しました。
NYボックスの再エントリーの利食いを20~40pipsにすると損益が悪化してしまいましたが、60pipsでNYボックス下限での利食いとほぼ同等となり、利食いを80pipsにすると損益が約1.5倍に改善できることが分かりました!
バックテスト結果(ユーロ/円)
次は、ユーロ/円です。 再エントリーの利食いを20~80pipsに設定し、バックテストを実施しました。
NYボックスの再エントリーの利食いを20~80pipsに設定しましたが、残念ながら損益の大幅な改善はありませんでした。
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