負けない技術
FXの手法を覚えても、それだけではなかなか勝つのは難しいのではないでしょうか? リンもいろいろな本で勉強し、システムトレードのバックテストも繰り返しましたが、実際のFXで資金を増やしていくのは困難でした。
FXトレーダーではありませんが、麻雀の裏プロで20年間「代打ち」として無敗伝説をつくった桜井 章一さんの「負けない技術──20年間無敗、伝説の雀鬼の「逆境突破力」 (講談社プラスアルファ新書) 」を紹介します。 Wikipediaによると桜井さんの20年間無敗の真偽は不明のようですが、本書にはなるほどと納得できる点が多く、FXで負けないために参考になる点が多くありました。
本書の大目次です。
第一章 「負けない」は「勝つ」より難しい
第二章 「負けない」ための技術
第三章 強くなるには、どうすればいいか?
第四章 逆境を突破する力
第五章 人はだれしも無敗になれる
「負けない」と「勝つ」は異なる?
「勝つ」ことを強く意識し、「勝ちたい」という欲求が強くなってしまうと、その欲求には限度がない。 「勝ちたい」という強い気持ちがプレッシャーになり、力みが出てしまう。 そして、判断を誤ってしまう。
一方、「負けない」というスタンスには欲望に一定の限度があり、欲望をコントロールすることができるため、冷静に判断できる。
「負け」の原因の99パーセントは「自滅」だと述べられています。 「勝つ」というスタンスで勝負に臨んだときの動機や行動が「自滅」を招いてしまうためです。 リンもFXでこつこつと利益を積み重ねても、目先の大きな値動きに欲が出て、つい手を出してしまい大損し、積み重ねた利益を根こそぎ持っていかれたとい経験があります。 まさに「自滅」です。
「勝つ」と「負けない」の違いについて、精神的な面以外に知識の面でも違いが出てきます。 「勝ちたい」という欲求には限度がなく、勝つための知識を求める欲求にも限度がないため、得た知識を捨てることができません。 一方、「負けない」ためには、悪い(負ける)知識は捨てなければなりません。
「負けない」ためには?
「負けない」ための技術をまとめました。 ちょっと抽象的かもしれませんが、FXに活かせることが多くあります。
- 目の前のことだけに集中しすぎないで「ながら感覚」で気持ちに余裕を持ち、冷静に対処する。
(ひとつのことしかできないのは気持ちに余裕がない証拠) - シンプルに考える。
(知識や情報が増えると難しく考えてしまい、迷いが生じる) - 常に正着の手を貫く。
(勝負の場には正しい流れと間違いの流れがある。 間違いの流れでは正着の手より間違いの手を打った方がよい結果が得られる。 しかし、正しい流れの方が多く、常に正着の手を貫かねばならない) - 先入観や思い込みを捨て、素の状態で見る。
- 「ものごとは変化して当然」とし、想定外の変化にも冷静に対処する。
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